- 会社を辞めてフリーランスになりたいと思っているんだけど……
- フリーランスは社会保険に加入できるの?
- フリーランスが加入すべき社会保険の種類と手続き方法を教えて!
会社を退職してフリーランスになる場合「社会保険の手続きはどうすればいいの?」というケースは非常に多くあります。
僕はフリーランス独立後に、社会保険から国民健康保険へ切り替えました。しかし、社会保障制度を理解していなかったため、保険料を損した経験があります。
そこでこの記事では、社会保障の不安を解消できるよう、社会保険の切り替え方法から手続きの手順までまとめて解説します。
この記事を読めば「退職後に失敗しない社会保険に手続する方法」が全て分かります。
僕が社会保険の手続きで失敗した事例を紹介しています。社会保障制度を理解して、失敗するリスクを回避したい人は最後まで読んでください。
フリーランスの年金手続きについてはこちら。
フリーランスは社会保険に加入できない?任意継続健康保険とは?
会社を退職してフリーランスになった場合、社会保険を継続するためには「任意継続健康保険」に加入する方法があります。
任意継続健康保険とは、退職によって社会保険の資格を喪失した場合、個人で継続して社会保険に加入できる制度です。(期間は2年間)
フリーランスの社会保険料の計算方法
任意継続健康保険に加入した場合の、健康保険料の計算式はこちら。
月収 x 協会けんぽ規定の保険料率 ÷ 2
参考:全国健康保険協会(協会けんぽ)の任意継続被保険者の方の保険料額
フリーランスの国民健康保険料はいくら?高すぎる?
フリーランスの国民健康保険料は、世帯に属する被保険者の数と所得額によって異なります。
たとえば、39歳までの独身フリーランスの場合は、約55,300 円(1年間の保険料額)です。
また、会社員の社会保険料に比べて高くなります。(収入額が同等の場合)
その理由として社会保険料は、会社と社員が半分ずつ負担するためです。
フリーランスが国民健康保険に切り替える手順と注意事項
会社員からフリーランスになると、会社の社会保険から脱退します。そして、国民健康保険への切り替えが必要です。
国民健康保険申請手順はこちら。
- 退職した会社の健康保険を脱退
- 区役所の保険業務担当窓口に届け出をする
申請書は健康保険を脱退後、14日以内に提出しましょう。
【失敗談】社会保険から国民健康保険に切り替えるときの注意事項
- 国民健康保険料は日割り計算できない
- 月の途中で会社を退職し、月をまたぐと1か月分の保険料がかかる
- 1日しか加入していなくても、1か月分の保険料がかかる
社会保険の切り替えの際は「月をまたぐ回数」を確認して、国保に加入しましょう。
切り替えのタイミングを失敗した僕は、41,300円余分に支払いました。(自分の保険料36,800円+子ども一人分4,500円)
【失敗談】無効(資格喪失)な保険証を使用して医療を受けた
無効となった保険証(資格喪失)を使用して医療を受けた場合は、総医療費の7~9割を返還しなくてはいけません。「保険給付の不支給決定について」の通知書と納付書または振込用紙が、協会けんぽから届きます。
僕の失敗事例を紹介します。
【協会けんぽから通知書が届くまでの流れ】
- 勤務していた会社の保険証を使って、歯医者に通院していた
- 通院途中に退職、社会保険から国民保険へ切り替えた
- 新しい国民保険証を、歯医者へ提出し忘れた
- 資格喪失した保険証で受診した
- 協会けんぽから「保険給付の不支給決定について」の通知書と納付書(振込用紙)が届いた
納付書が届いた場合、一旦は返納しなければいけません。しかし、あとから払い戻しを申請できます。(手続きは30分程度)
【払い戻しの申請方法】
- 郵便局やコンビニで、返納金を支払う(領収書を大切に保管)
- 約1週間後に、協会けんぽから「診療報酬明細書」が届く
- 領収書(原本)と診療報酬明細書を持って、各自治体の国民健康保険窓口で払い戻しの申請をする(身分証明書と銀行印が必要)
- 約2ヶ月後に、指定の銀行口座へ全額振り込まれる
フリーランスが健康保険に入らない、料金を免除する方法
共働き夫婦で一方が会社員の場合、夫(妻)の健康保険の扶養に入れます。扶養に入ることで保険料が免除になります。(被扶養者の年収130万円未満)
ただし、失業手当の受給中の方は扶養から外れる手続きが必要です。
- 向こう1年間の収入が130万円未満であること(再就職手当て含む)
- 失業給付の日額が3610円以下であること(金額は協会や組合によって異なる)
僕は扶養から外れず、フリーランス開業祝い金(再就職手当)として受給しました。
> 再就職手当(開業)をもらえる条件は?個人事業主(フリーランス)になる場合の手続き方法を解説
フリーランスは社会保険料控除できる?
フリーランスが社会保険料を支払った場合は、所得控除(社会保険料控除)を受けられます。
社会保険料控除を受けるためには、確定申告が必要です。
フリーランスが加入できる健康保険組合は?
フリーランスが加入できる「国民健康保険組合」はこちら。
国民健康保険組合の制度を利用することで、保険料が安くなるケースがあります。ひとつの選択肢として持っておきましょう。
フリーランスは厚生年金を継続できる?
会社を退職してフリーランスになった場合、厚生年金は継続できません。
退職したタイミングで厚生年金から脱退になります。その後、国民年金へ切り替えましょう。
厚生年金の脱退は、元の勤務先が手続きしてくれます。しかし、国民年金の切り替えは自分で手続きすることになります。
まとめ:フリーランス(個人事業主)になったら国民健康保険に切り替えよう
最後にもう一度内容をまとめます。
- フリーランスが社会保険に加入する方法は「任意継続健康保険」の制度を利用する
- 会社員からフリーランスになると社会保険から国民健康保険になる
- フリーランスになっても配偶者の健康保険の扶養に入ることで保険料が免除になる
フリーランスは必ず国民健康保険に加入しなければなりません。
会社を退職してフリーランスになる場合は、必ず手続きをしましょう。
また、フリーランスは社会保険だけでなく、お金の不安もあるはず。会社を辞める前に、副業で資金をためましょう。
費用をかけずに副業を始めるならWebライターがおすすめです。ということで、未経験から副業Webライターを始める方法を紹介します!
ぜひ下記の記事を参考に新たな副業を始めて、フリーランス独立に向けて準備してください。