- 会社をやめてフリーランスになりたいと思っているんだけど……
- フリーランスは国民年金を払わないとどうなるの?
- フリーランスの年金を免除する方法を教えて!
会社を退職してフリーランスになる場合「年金の切り替え手続きはどうすれいいの?」と、制度がわからないケースは非常に多くあります。
僕は会社員からフリーランスになり、すぐに厚生年金から国民年金へ切り替えました。しかし、年金制度を理解していなかったため、免除という選択肢がありませんでした。
そこでこの記事では、これから会社員からフリーランスになる方向けに、国民年金を払わないリスクから免除手続きの方法までまとめて解説します。
この記事を読めば「知っておくべき年金の仕組みと支払いに関する義務」が全て分かります。
フリーランスは自分自身で税金を管理する必要があります。できれば年金の支払いを避けたい人は最後まで読んでください。
フリーランスの再就職手当の受給手続きについてはこちら。
> フリーランスが再就職手当をもらえる条件は?失業保険の受給手順も解説
フリーランスが年金を払わないリスク
フリーランスや個人事業主は「国民年金保険料」を支払う義務があります。未納のまま放置してしまうと、延滞金の発生から財産の差し押さえになります。
【年金未納で差し押さえまでの流れ】
- 国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)が届く
- 特別催告状が届く(封筒の色が青→黄→赤と変わる)
- 最終催告状が届く
- 督促状が届く
- 差押予告通知書が届く
- 差し押さえが実行される
フリーランスが年金を免除する方法
フリーランスになって年金を免除する方法は以下の2つです。
- 国民年金保険料の特例免除を申請する
- 共働きの場合は夫(妻)の扶養に入る
国民年金保険料の特例免除を申請する
国民年金保険料の特例免除は、退職(失業)の場合にも対象となります。(年度ごとに申請書の提出が必要)
【国民年金保険料免除申請書を提出する方法】
- 雇用保険受給資格者証の写し、または雇用保険被保険者離職票などの写しを準備する
- 上記の書類をハローワークに提出する(コピーを提出)
- 住民登録をしている市(区)役所・町村役場の国民年金担当窓口へ申請書を提出(出張所・支所対応可)
- 日本年金機構による審査後に「承認通知書」or「却下通知書」が約二ヶ月後に届く
退職(失業)の場合は審査が通りやすくなります。
審査回答前に、国民年金保険料の納付書が届く場合もあります。その場合は、審査結果を待ってから支払うようにしましょう。
共働きの場合は夫(妻)の扶養に入る
国民年金の第3号被保険者になることで、国民年金保険料の納付が不要になります。
たとえば夫婦のどちらかがフリーランスの場合、夫(妻)の会社の扶養に入れます。
扶養から外れるタイミングは、年収106万円(月額8.8万円)を超えたときです。
フリー ランスは厚生年金を継続できる?
フリーランスは厚生年金に加入することも、継続もできません。
会社をやめたタイミングで、厚生年金の加入資格を失います。会社に勤務している期間だけ厚生年金に入れるのです。
フリーランスは国民年金をいくら支払う?
令和4年度(令和4年4月~令和5年3月まで)は月額16,590円です。
国民年金の保険料は、毎年度見直しが行われます。
日本年金機構
フリーランスが支払う国民年金保険料は、年間199,080円です。
支払う金額は収入に関係なく一律になります。
フリーランスの年金は少ない?
会社員で厚生年金を40年間納めた人と、フリーランスで国民年金を40年間納めた人を比較すると、
厚生年金(月額154,777円)- 国民年金(月額64,816円)=差額89,961円
フリーランスの方が、月額約9万円少なくなっています。
フリーランスは会社員より納める年金保険料が少ないため、年金のもらえる額は少なくなります。
フリーランスが国民年金に加入する手順
会社員からフリーランスになると、厚生年金から国民年金へ加入の手続きが必要です。
国民年金への加入手続きの手順は
- 年金手帳などの基礎年金番号がわかる書類を準備する
- 区役所の手続き窓口へ提出する
手続きの際は、退職日の翌日から14日以内に提出しましょう。
フリーランスとして65歳以上で働く場合に年金はもらえる?
フリーランスとして65歳以上で働いた場合、年金はもらえます。
を受給できます。
年金を減らされる心配はなく、65歳以上になってもフリーランスとして働き続けられます。
フリーランスにおすすめの上乗せ年金、老後資金の対策
フリーランスにおすすめの老後資金の対策は次の2つです。
- 国民年金基金
- iDeCo
国民年金基金
国民年基金制度とは、フリーランスや個人事業主(20歳以上60歳未満)が加入できる、公的な個人年金のことです。
国民年金基金のメリットは
- 65歳から生涯受け取ることができる
- 掛け金額は一定で変わらない
- 掛け金は全額社会保険料控除の対象になる
- 万が一のときには家族に一時金が支給される
- 年金額や受取期間を自由に設定できる
iDeCo
iDeCoとは、60歳以降に受け取れる、自分で運用する私的年金制度のことです。
iDeCoのメリットは
- 掛け金が全額所得控除の対象となり、所得税と住民税が軽減される
- 運用益は非課税で再投資される
- 受取方法は「年金で受け取る」「一時金で受け取る」を選択できて、控除の対象となる
実際に2019年から運用していますが、現在の運用利回りは9.13%とプラスになっています。
まとめ:フリーランス(個人事業主)になったら国民年金に加入しよう
最後にもう一度内容をまとめます。
- 会社を辞めると厚生年金の加入資格を失うため、フリーランスは厚生年金に加入できない
- フリーランスになると、厚生年金から国民年金へ加入する手続きが必要
- フリーランスになっても配偶者の扶養に入ることで国民年金保険料が免除になる
フリーランスは必ず国民年金に加入しなければなりません。
会社を退職してフリーランスになる場合は、国民年金に切り替えましょう。
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